要約
そろそろ年賀状の心配をしなければならない季節になったが、Debian 5.0.3 "lenny" にインストールされている OpenOffice.org 2.4 は縦書きの文字が表示されないというバグがあるらしい。実際にそういう現象が発生した。
Debian のパッケージには、それ以降のバージョンのパッケージが無いようなので、OpenOffice.org のサイトからダウンロードしたパッケージをインストールしてみた。
必要なパッケージ
- OpenOffice.org日本語プロジェクトのページからリンクをたどり、OpenOffice.org 3.1.1日本語版のダウンロードのページに載っているLinux DEB, JRE なしをクリックし、OOo_3.1.1_LinuxIntel_install_ja_deb.tar.gz をダウンロードする。
- JAVA ランタイム環境(Debian のパッケージ openjdk-6-jre、openjdk-6-jre-headless、openjdk-6-jre-lib
参考文献
作業内容
既存パッケージの削除
最初、もともと入っていた OpenOffice.org 2.4 を削除せずに、OpenOffice.org 3.1.1 をインストールしたら、処理上はインストールされたように見えたのだが、実際はなにもインストールされていなかった。
そこでまず、既存の OpenOffice.org 2.4 を何とかして削除する。ついでにうまくインストールされていなかった 3.1.1 の分も削除する。以下のコマンドは少々あやふや。
$ sudo aptitude purge openoffice.org $ sudo aptitude purge ~ooobasis3.1* $ sudo aptitude purge ~nopenoffice.org-*削除する時は "-s" オプションを併用して、事前に確認した方がいいと思う。
JAVA ランタイム環境のインストール
次に JAVA ランタイム環境をインストールする。
$ sudo aptitude install openjdk-6-jre openjdk-6-jre-headless openjdk-6-jre-lib
OpenOffice.org 3.1.1 のインストール
それから OpenOffice.org 3.1.1 をインストールする。
$ tar xvzf OOo_3.1.1_LinuxIntel_install_ja_deb.tar.gz $ cd OOO310_m19_native_packed-1_ja.9420/ $ cd DEBS/ $ sudo dpkg -i * $ cd desktop-integration/ $ sudo dpkg -i openoffice.org3.1-debian-menus_3.1-9420_all.debこれでインストール作業は完了。
フォントの置換
OpenOffice.org 3.1.1 で使われているデフォルトのユーザーインタフェース用フォントは多少見づらいので、フォントの置換機能を使って別のフォントに置き換えてみる。
メニューバーの「ツール(T)」、「オプション(O)...」とたどり、オプションの設定ダイアログを出す。ダイアログが出たら、左側のツリーから「フォント」を選ぶ。
次に右側のパネルにある「置換テーブルを使う(A)」をチェックする。そしてその下の「フォントの種類(F)」 のテキストエリアに Andale sans UI と入力する。さらにその右側にある「置換候補(P)」 のテキストエリアに、代わりに使用するフォントをプルダウンメニューから選択する。そしてその右側にあるチェックボタンをクリックする。するとその下にあるリスト領域に登録される。
最後に、そのリスト領域の左端にある「常に」のチェックボックスをクリックしておく。
これでたしかにフォントは変化するのだが、設定パネルでアンチエイリアスを有効にしてあるにしては、ビットマップフォントのような印象を受ける。
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