2009年9月30日水曜日

gdm 経由でログインすると .bash_profile が実行されない

現象

.bash_profile はコンソールからログインすると実行されるのに、GDM からログインすると実行されない。そのため、そこに書いてある環境変数の設定コマンドが実行されず、環境変数が定義されない。

対応

ネット上で調査すると、この件はあちこちで取り沙汰されているようだが、要は "/etc/gdm/Xsession" で ".bash_profile" が実行されていないのはバグじゃないのか、ということのようである。というのは、このスクリプトの中に以下のコードがあるからである。
# this will go into the .xsession-errors along with all other echo's
# good for debugging where things went wrong
echo "$0: Beginning session setup..."

# First read /etc/profile and .profile
test -f /etc/profile && . /etc/profile
test -f "$HOME/.profile" && . "$HOME/.profile"
# Second read /etc/xprofile and .xprofile for X specific setup
test -f /etc/xprofile && . /etc/xprofile
test -f "$HOME/.xprofile" && . "$HOME/.xprofile"
この中で、ついでに .bash_profile を呼び出せばいいじゃないか、ということらしい。この対策は、調べてみると以下の二つが見つかった。
  • 直接この中で .bash_profile を呼び出す
  • 冒頭の "#!/bin/sh" に "--login" オプションを付加する
しかし今回はもっと簡単に、せっかくこの中で "$HOME/.profile" が呼び出されているのだから、このファイルの中で ". $HOME/.bash_profile" することにした。
これで、しばらく様子を見ることにする。

2009年9月29日火曜日

GRUB メニュー画面でキーボードが反応しない

現象

PS/2 のキーボード "HappyHackingKeyboard Lite2"(HHK Lite2) を USB への変換コネクタ経由で USB ポートに接続すると、GRUB のメニュー画面でカーソル移動キーが反応しなくなった。

参考文献

Debian GNU/Linux インストールガイド3.6.4. 気をつけるべきハードウェアの問題

対応

参考文献には以下の記述がある。
USB BIOS サポートとキーボード. AT 形式のキーボードがなく、USB のものしかない場合、BIOS 設定で legacy AT keyboard emulation を有効にする必要があります。
BIOS の該当する設定を調べてみたところ、"legacy USB support" が "DISABLED" になっていた。そこで、その値を "AUTO" に直して解決した。

debian "lenny" インストール時のキーボード障害

現象

debian "lenny" インストール時に、キーボードが無反応になる現象が発生。使用しているキーボードは、PS/2 タイプの "HappyHackingKeyboard Lite2"。

対応

"debian users" ML の "[debian-users:53017] lenny でキーボードが認識されない] " で始まるスレッドでさまざまなアドバイスをいただいた。古いカーネルを使ってブートしても同じ現象が発生するし、Ubuntu のライブCD を使っても同じ現象が発生する。
この結果から、マシン本体側の PS/2 ポートの故障と判断。Sigma PS2USB1PBK という PS/2 - USB 変換コネクタ(3%引きで1299円)を導入。変換コネクタを介してキーボードをマシン本体の USB ポートに接続することによって解決した。

debian 5.0.3 "lenny" のインストール

要約

これまで Vine Linux 4.2 を使ってきたが、5.0 も出てきたことだし、そろそろアップグレードでもしようかと思っていたが、その前に、ついでから他のディストリビューションも試してみようと思い、debian の最新バージョン 5.0.3 "lenny" をインストールしてみた。
作業日
2009年9月23日開始
マシン環境
  • CPU: Intel Pentium III 800MHz
  • メモリ: 128MB
  • ディスク: FUJITSU MAH3182MP 18.3GB

参考文献

必要なパッケージ

ネットワークインストールすることにしたので、 「最小の CD を使って、ネットワークインストールする」から、debian-503-i386-netinst.iso をダウンロードする。

作業内容

インストールメディアの作成

インストール対象マシンには CD-ROM 焼き器が付いていないので、もう一台の Windows Vista 機の方で、ダウンロードした CD イメージを CD-R に書き込む。

インストール開始

作成したメディアからブートする。
  1. インストール方法は "Graphical Install" を選択
  2. choose language: "Japanese" を選択
  3. キーボード配置の選択: "日本(106キー)"を選択

  4. この後、CD-ROM の検出とマウント、必要なモジュールのダウンロードと続く

  5. DHCP サーバーは使っていないので、DHCP サーバーの検出は "not found" となる: "続ける" を選択
  6. ネットワークの設定: "手動で設定" を選択
  7. "IP Address" 入力の箇所で、キーボードが反応しない現象が発生。やむを得ずマシン本体のリセットボタンを押す
    このキーボードの障害については別途記載
再起動後の作業内容は以下のとおり。
  1. インストール方法は "Install"(文字ベース)を選択
  2. choose language: "Japanese" を選択
  3. キーボード配置の選択: "日本(106キー)"を選択

  4. この後、CD-ROM の検出とマウント、必要なモジュールのダウンロードと続く

  5. DHCP サーバーは使っていないので、DHCP サーバーの検出は "not found" となる: "続ける" を選択
  6. ネットワークの設定: "手動で設定" を選択
  7. "IP Address"、"ネットマスク"、"ゲートウェイ"、"DNS"、"ホスト名" を入力
  8. ドメイン名: 指定しない
  9. パーティションの設定: ガイドに従って設定する
  10. 「ディスク全体を使う」を選択
  11. 「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択
  12. ディスクに変更内容を書き込む
  13. パーティション初期化
  14. ベースシステムのインストール
  15. root のパスワード設定
  16. 一般ユーザーのユーザー名とユーザーアカウント、パスワードの設定
  17. パッケージマネージャ: 日本
  18. アーカイブミラー: ftp.jp.debian.org
  19. ソフトウェアの選択とインストール:
    • popularity contest: 「いいえ」
    • ソフトウェアの選択: 「ラップトップ」以外をすべて選択

    • ファイルの取得には30分前後かかった

    • (SAMBA) ワークグループ/ドメイン名: "WORKGROUP"
    • (SAMBA) DHCP から wins 設定を使うよう smb.conf を変更するか: 「いいえ」
  20. GRUB のインストール
    マスターブートレコードに GRUB をインストールしますか: 「はい」
  21. インストール完了。CD-ROM は自動排出。「続ける」をタイプ